クール染めあんつくのできるまで
2016/04/05
こんにちは!!!
皆さん、アカショウビンという鳥をご存じですか?
4月の初めに石垣に渡ってくる、赤いくちばしを持つ鳥です。
月桃という植物はご存じですか?
4〜5月いっぱい美しい薄桃色の花を咲かせ、心を和ませてくれます。
これからの石垣は素敵なもので溢れていますよーー
やちむん館の白保の森も、センダンの若葉と花が美しく、その足元にかわいいヒメキランソウのじゅうたん・・・春を感じます。
今日はクール染め作業のご紹介をいたします!
クール、とは「紅露」と書きます。
染めに使うイモで、細かく刻んで煮出して染料を作ります。
布を美しい煉瓦色やピンク色に染めることができます。
やちむん館ではアダンのあんつくを染めたり、のれんや服製作用の綿や麻の布を染めたりするのです。
アダンのあんつく染めは濃い色を出すために泥染めを先に行い、それからクールの染液で煮出します。
まずは、泥染めです。水田の泥に3日ほど浸けまして・・・
これは泥から引き出しているところ。
泥に入るのはけっこう気持ちいい!!
でもにおいは・・・???
その後、砂浜へ持って行き海水で泥を洗い流します。
海で洗うのは最高に清々しい・・・!この作業は大好き!!
工房に戻ってクール染めをします。濃い茶色の染め液を作りあんつくを一昼夜浸します。
次に灰汁を作り、そこに浸します。何度か空気に触れさせるとよく発色するそうです。
何度かこの作業を繰り返し、風合いの良いあんつくになるんです。
これが泥染め&クール染めされたあんつくです。
クールで染めるとカビにも強なるからすごいですね!
自然のおくりもの、昔の人の知恵・・・
いつまでも大切にしたい島の宝ではないでしょうか・・・